
プラスティックアニメ・ワークショップ
第2回活動報告
2021年10月3日
「はじめとおわりー空間・筋肉・意識のなかでー」
【報告者】
杉浦春菜先生(認定こども園 比治山幼稚園)
前岡明里先生(比治山大学短期大学部付属幼稚園)
はじめに
第2回が開けるかどうか、とても心配しましたが、9月末に全国で非常事態宣言も解除され、無事に開催することができました。参加していただいた40名近いみなさま、ほんとうにありがとうございました。今回のワークショップの活動報告は、幼稚園にお勤めの2名の現役先生によるものです。


「心とからだと耳で、感じて楽しんで!」(杉浦春菜)
この言葉は、柿本因子広島支部長が開会のあいさつで語られました。最初から、リトミックで大切なことをさっそく教えていただきました。
さて、講師の馬杉知佐先生(比治山大学短期大学部幼児教育科准教授)の今回のワークショップでは、棒とスカーフを操りながらのプラスティックアニメ。
棒を使い慣れないうちはぎこちない動きでしたが、馬杉先生の「曲のフレーズを感じて」の言葉がけにより、音楽をしっかり聴くことに意識を向けると、からだの動きもスムーズになっていきます。
動く前に準備が必要なこと。音楽の流れを大切にすること。フレーズをしっかりと感じること。旋律の上がり下がりを意識すること。このように、自然な動きのなかで、音楽そのものを学ぶことができました。
今回は、ペアになって表現する動きも多くありました。1人での表現とは違って、相手の表現を感じることで、心がさらにワクワクしたように思います。この「ワクワク感」もリトミックならではの大切なことですね。
あっという間の2時間でした。ありがとうございました。



「音楽を目で見ること!」(前岡明里)
ワークショップでは、音のフレーズの「はじめとおわり」を意識して体を動かすことにより、動きの準備をすること、全身で音楽を感じとることを学びました。“音+フレーズ”で動くことで表現の幅が広がり、全身を思い切り動かすことができました。
棒やスカーフを用いて音楽に合わせて動き、エネルギーの感じ方・使い方・伝え方を意識しました。棒、スカーフといった素材の性質が変わることで体の動かし方は全く異なる動きになりました。音楽に合わせて体を動かす楽しさ・気持ちよさを今までよりも感じることができると感じました。
私が最も印象的に学んだことは、音楽を視覚化すること、つまり「音楽を目で見ること」で、表現が豊かになるということです。楽譜からだけではなく、動きを視覚的に楽しむことは、楽しく豊かに音楽を表現するための大切なことだと学びました。



本年度最終回第3回は、年が明けて1月30日の予定です。また、元気に再開いたしましょう。お会いできる日を楽しみにしております。